世界遺産について
世界遺産のはじまり
1972年のユネスコ総会で採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」(世界遺産条約)に基づいて、世界遺産リストに登録された遺跡や景観そして自然など、人類が共有すべき普遍的な価値をもつものを指す。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
きっかけはユネスコが一つの遺跡を守ろうとしたことからはじまります。
1960年代、エジプトにてアスワンハイダムという大きなダム建設が決定しました。
このダム建設は人々が生活するのに欠かせないものでした。
しかし、それによってアブ・シンベル神殿やフィラエ・イシス神殿を含むヌビア遺跡群がダムの底に沈むことになります。
それを知ったユネスコが何とか遺跡を守ろうとヌビア水没遺跡救済キャンペーンを実施。
賛同した60カ国の援助、協力によって無事に遺跡の移築が完了します。
このことがきっかけとなり、歴史的価値がある建設物などは国際的に保護すべきと考え、
1972年11月16日の第17回ユネスコ総会で世界遺産条約が成立、
その後、1975年に20カ国が条約締結して正式に動き出しました。
世界遺産の登録基準
世界遺産に登録されるには厳しい審査があります。
流れを簡単に説明すると・・・
まずは世界遺産条約の締結国にならなければいけません。
その後で、今後世界遺産に登録したい物件リストを暫定リストとして国が提出。
そこから遺産の種類によって専門機関が現地調査をしてUNESCO世界遺産センターに報告。
更に世界遺産委員会という場所で審査されて登録の可否が決まります。
詳しい登録基準は以下のとおりです。
文化遺産
(1) 人類の創造的才能を表現する傑作。
(2) ある期間を通じてまたはある文化圏において建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
(3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。
(4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
(5) 特に不可逆的な変化の中で存続が危ぶまれている、ある文化(または複数の文化)を代表する伝統的集落または土地利用の際立った例。
(6) 顕著で普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰または芸術的、文学的作品と、直接にまたは明白に関連するもの(この基準は他の基準と組み合わせて用いるのが望ましいと世界遺産委員会は考えている)。自然遺産
(7) ひときわすぐれた自然美及び美的な重要性をもつ最高の自然現象または地域を含むもの。
(8)地球の歴史上の主要な段階を示す顕著な見本であるもの。これには生物の記録、地形の発達における重要な地学的進行過程、重要な地形的特性、自然地理的特性などが含まれる。
(9)陸上、淡水、沿岸および海洋生態系と動植物群集の進化と発達において進行しつつある重要な生態学的、生物学的プロセスを示す顕著な見本であるもの。
(10)生物多様性の本来的保全にとって、もっとも重要かつ意義深い自然生息地を含んでいるもの。これには科学上または保全上の観点から、すぐれて普遍的価値を持つ絶滅の恐れのある種の生息地などが含まれる。複合遺産
自然遺産と文化遺産の登録基準。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
危機遺産リスト
存続の危機にさらされている遺産は危機遺産リストに登録されます。
これは武力紛争だったり景観破壊だったり自然災害だったりと様々な理由によります。
万が一危機遺産リストに登録された場合は、世界遺産基金に援助を受けることができます。
また、危機を脱したと判断された場合はリストから削除されます。
過去にはアンコール遺跡、ケルン大聖堂、イエローストーン国立公園なども登録されたことがあります。
参考サイト
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